見出し画像

「新型コロナウイルス感染症:いのちとこころを守るコロナSOS基金」、始動します。

新型コロナウイルス感染拡大からもうすぐ1年。予想を超えて長期化するコロナ禍、最前線で闘う医療従事者、経済状況の悪化や社会的孤立に苦しむ人たちを支えてきた人たちがいます。

収束のめどが立たない中、資金難に陥っている支援団体は少なくありません。彼らが必死に築いてきた“セーフティネット”はいつ崩れておかしくない、そんな状況にあるのです。

いのちとこころを守る人たちのSOSを見逃さないためにーー。

二度目の緊急事態宣言を目前にした、2021年1月6日。困窮家庭の支援や医療従事者のメンタルケアを行う団体への助成を目的とした「新型コロナウイルス感染症:いのちとこころを守るSOS基金」(コロナSOS基金)が始動しました。READYFORと公益財団法人東京コミュニティー財団の協同で、クラウドファンディングREADYFORを通じて、広く寄付を募集しています。

8.7億円を集めたコロナ基金からバトンをつなぐ

設立の背景にあるのは「新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金」(コロナ基金)からバトンをつないでいきたいという想いです。最初の緊急事態宣言直後の2020年4月、コロナ基金は、医療現場やエッセンシャルワーカーへの助成を目的として設立されました。

当初予定していた募集期間を延長し、特設ページを開設。12月31日の最終日までに2万人を超える方々から国内最高額となる8.7億円もの資金が集まりました。

誰もが大変な状況にある中、「自分にできることをしたい」という気持ちで多くの個人、プロ野球選手会のみなさん、世界を代表する企業のみなさんが賛同し、寄付をしてくれたのです。

みなさんからいただいた寄付は、コロナの最前線で戦う153の団体に届き、当時欠乏していた「マスクやアルコールなど感染防御具の購入」などに活用されました。

“いのちとこころを守る”支援がいま必要

そんな中、医療や福祉の現場で支援を行なっている団体が苦境に立たされている現状が見えてきました。そこでREADYFORでは、コロナ感染拡大防止活動を実施する全国の団体にアンケート調査を実施。348団体から回答をいただきました。

アンケートで明らかになったのは、支援を望む人が増え、より多くの活動資金が必要になったことにより、90%以上の団体が資金難に陥っているということ。近いうちに資金が不足し、必要になる合計金額は27億円に達しました。

画像1

画像2

特に資金不足に陥っているのは、こころのケアや、女性、子ども、障害者、外国人を支援する団体が多いこともわかりました。アンケートにはこんな声も寄せられています。

「困っている女性からの問い合わせが増えており職員が休めない」
「患者からの問い合わせが増え職員が疲弊している」
「医療従事者の子どもの受け入れが増えていて職員に余裕がない」
「行政などから紹介される人の内容が重くなった 職員が疲弊しやめてしまう」
「女子中学生の自殺が増えている それによる相談が増えている」
「利用者である子育て中の親のうつがひどい」

長期化するコロナ禍、マスクや防護服など物質的な支援から、社会的に弱い立場に置かれた人たちの“いのちとこころを守る”支援がいま必要であることがわかってきたのです。

いま支援を必要としている団体に資金を届けるために

そうした背景から、コロナSOS基金は、コロナ基金からのバトンをつなぐかたちで、課題を抱える当事者の“いのちとこころを守る”支援を行う団体への助成を目的として立ち上がりました。

主な助成先と想定しているのは、医療・介護従事者の精神的ケアや子育て支援などを行う団体、そして経済的・社会的事情により困窮する人々への住まい・食事などを支援する取り組みです。

画像3

助成決定までの流れは下記になります。

画像4

諮問委員会には、国の対策分科会構成員で、内閣官房参与も務める岡部信彦(おかべ・のぶひこ)さんをはじめ、新型コロナ対策の最前線で取り組む専門家のみなさまにお集まりいただきました。

画像5

コロナSOS基金では、適切な審査により、いま資金を必要としている団体に資金を届け、審査の結果に関しては透明性をもったかたちで公開します。また、寄付は1,000円から受け付けており、寄付者の方々は税制優遇を受けることができます。なおREADYFORが通常のクラウドファンディングでいただいているサービス手数料は無料とします。

コロナの最前線で闘う人たちのSOSを見逃さない

長期化するコロナ禍、わかってきたのは、このウイルスの影響は社会的に弱い立場にいる人たちを強く打ちのめすということ。そして、これまで命を救おうと現場で取り組み続けてきた人たちが、時に疲労感と絶望感を抱え、支えを求めていることもわかってきました。

私たちにできることは小さなことですが、いま打ちのめされそうになっていいる人たちに支えを、資金と応援の声を届けていきたい。

こころが崩れてしまう前に。
コロナの最前線で闘い続ける人たちのSOSを見逃さないために。

みなさまもどうか、ご支援よろしくお願いします。