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「READYFOR SDGs」リリースの舞台裏。MVPが駆け抜けた、構想から発表までの5ヶ月

2019年7月末に発表した、READYFORの新規事業「READYFOR SDGs」。

国連で掲げられた「持続可能な開発目標(SDGs)」に向けてアクションしようとされている企業様と、クラウドファンディングを達成したい実行者を、READYFORが間に入ってマッチングする仕組みです。

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2019年7月末の時点で中部電力様、大鵬薬品工業様、ロート製薬様、大和リース様、ストライプインターナショナル様にご参画いただき、事業の発表と同時に「READYFOR SDGs Conference 〜SDGs時代の企業のあり方と社会との共創〜」と題してイベントを開催するなど、READYFORとしてもインパクトのある発表となりました。

この発表ができた背景には、構想から約5ヶ月間、READYFOR SDGsの実現に向けて走り続けた一人のメンバーの存在があります。

それが、2019年6月に下半期のMVPに選ばれた法人ソリューションチームの松本央剛さん。今回は松本さんに、「READYFOR SDGs」の発表にこぎつけるまでチームをリードしながら走り続けた舞台裏とその想いをうかがいました。

入社から約5ヶ月でREADYFOR SDGsの発表へ

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松本央剛(Akihisa Matsumoto)
京都市出身。広告代理店、大手IT企業、HR系スタートアップ企業の新規事業担当を経て、2019年2月にREADYFORにジョイン。法人ソリューションチームに所属し、新規事業立ち上げを担当。チームの大黒柱でありアニキ的存在。スポーツとお酒が大好き。

── 松本さんが在籍されている法人ソリューションチームは、今回発表された「READYFOR SDGs」運用を担う部署なのですか?

そうです。当初はCEOの米良はるかさんと私の2人でREADYFOR SDGsの構想を進めていたのですが、実現に向けてオペレーションの検討や営業をできるメンバーを増やすために、2019年4月に立ち上げました。

── まさに、READYFOR SDGsの実現のために誕生したチームなんですね。READYFOR SDGsの構想はいつから動き出していたのでしょうか。

私は2019年2月にREADYFORに転職して、入社後すぐに新規事業の開発が始まりました。結果的にはこれがREADYFOR SDGsとなり、2019年7月末までの約5ヶ月でアイデアの段階から事業としての発表まで進めています。

もともと私が入社した理由は、クラウドファンディングの事業だけでなく、クラウドファンディングをベースにした新規事業の展開に興味を持ったこと。自分がこれまで経験してきたことで貢献できるんじゃないか、と考えて入社を決めたので、実際に入社直後から新規事業の開発に関われておもしろかったですね。

足りない要素があっても、いつも実現できている状況を想像する

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── 経験がおありだったとはいえ、入社されてREADYFOR SDGsの構想から発表に至るまで、約5ヶ月間で新規事業を実現されたんですね……!

もちろん、実現する上で有利な要素は社内に複数ありました。過去にマッチングギフトの経験があり、私が入社する以前から社内で新規事業の話が出ていたこと。すでにREADYFORが「SDGs」に注力したいと考えていたことなどが挙げられます。

それでも本格的に新規事業に着手してから約5ヶ月で、企業様にご参画いただいた上で大規模なイベントを開催する着地にできた。前職での新規事業立ち上げの経験から考えても、どの会社でも実現できることではないと感じています。

── 入社されてから発表まで、どのように「READYFOR SDGs」を進められたのでしょうか?

まず、3月までは米良さんと私の2人で、企画を完成させる前に複数の企業様にヒアリングしました。キーワードとしてSDGsやマッチングギフトのご説明をしながら、企業様にとってのお困りごとや求めていらっしゃることと、私たちがご提供できる価値とどのように組み合わせられるのかを模索していたんです。

その中で興味をお持ちくださる企業様がいらしたので、この方向性で進められそうだと判断してREADYFOR SDGsの企画をある程度固めていき、そこから何十社の企業様を訪問して新規のご提案をさせていただきました。

── 2019年7月に新規事業を発表するスケジュールは、事前に決まっていたのでしょうか?

そうですね。3月頃の段階で、7月のカンファレンスで発表することが決まったんです。これを達成するにはどう考えても時間の余裕がなく、瞬間的に判断しながら物事を前に進めていく必要がある。そこまでしても形にできるかどうかボーダーライン上で、いい意味でのプレッシャーや重圧は感じていましたが、「絶対に着地させよう」と心に決めていました。

── そのスケジュールを実現するために、発表までの過程で何を重視されましたか?

やっぱりスピードですね。企業様への訪問の機会が限られていて、一回一回のチャンスを無駄にするわけにはいかない。だから一緒に企業様を訪問していた米良さんからのフィードバックやアイデアを、その日のうちに企画に反映して資料を修正するようにしていました。

構想から発表までの約5ヶ月間、これまでの社会人経験の中で最もスピードを上げて走り続け、常に自分の出力メモリが100を超えてアウトプットしている状態。それくらい、私にとって大きな挑戦でした。

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READYFORの3つのコアバリューと7つの行動指針

── その間、入社2ヶ月目にはREADYFORの行動指針の1つ「できる前提」を体現しているメンバーとして、月間MVPに選ばれていましたね。

実現された状態にはどんな要素が揃っているのかを考えてみて、その状態を実現できるかどうか思案し、行動に移すことに躊躇しない。そんな自分の行動指針が、READYFORのバリューにマッチしていたようです。3月に受賞したので、「7月まで走り切らなければ」とあらためて気が引き締まりました。

全速力を可能にしたのは、当事者意識と使命感

── 入社されてからすぐに出力メモリを上げて、走り続けることができた理由はどこにあったのでしょうか?

走り続けたいと意識していたわけではないのですが、当事者意識でしょうか。新規事業を期限までに着地できないと、会社にとっても自分にとっても残念なことになる。だから「このゴールに到達するために今は自分がこう動くべきだ」と逆算して、自然に行動に移していました。

特に今回は企画の段階から関わっていて、READYFORとしての目標達成に自分がコミットしうる状態だった。自分次第でどうにかなるからこそ使命感も強く感じていましたね。

── 松本さんは大企業での在籍経験もお持ちですが、READYFORで感じた「自分次第でどうにかなる」感覚はこれまでとは違いましたか?

そうですね。大企業でも仕事は楽しく頑張れるのですが、営業だけで数百人が所属している部署にいると、個人の月の売り上げ目標を達成しても会社に貢献している手応えがあまりなくて。「自分が売り上げを上げることが、本当に会社にとって良いことに直結しているのかな?」と疑問に感じる瞬間もありました。

でもREADYFORでは、自分が新規事業立ち上げのために動くことによって、会社としてできなかったことができるようになったり社会にインパクトを与えたりする。自分の仕事が会社にとって良い方向に明確に結びついていることは、すごく嬉しいしやりがいが高まることを実感しています。

「答え」は求めるのではなく探しに行くもの

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── READYFOR SDGsを発表できたときは、どう思いましたか?

もっと「やったー!」って喜ぶかと思っていたのですが、喜びよりもスタートラインに立った実感が強いです。良い形でスタートラインに立てた手応えは感じていますが、発表できたからこそ次の目標を描けたので、その目標に対して変わらず緊張感を持っていますね。

でも正直、カンファレンスのときは舞台裏で2秒だけ泣きそうになりました。米良さんと2月から走ってきたことや、カンファレンスのためにチームのみんなと奔走していた直前の数週間を思い出すと、「よくここまで来ることができたな」って。米良さんと法人チームみんなのおかげで新規事業にチャレンジできて、実現につながったことがとても嬉しいです。

── READYFOR SDGsを発表する1ヶ月前、松本さんは2019年6月に上半期のMVPに選ばれました。今後はどんな挑戦をしていきたいですか?

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まずREADYFOR SDGsについては、これから実現していくべきことがたくさんあります。企業の方々に参画してよかったと思っていただけるように、他のチームと連携しながらオペレーションをしっかり整備していきたいです。

そしてREADYFOR SDGsに限らず、READYFORは新しい挑戦をしやすい環境だと思っています。クラウドファンディング事業やキュレーターの存在、ブランディングといった会社がすでに持っている強みを活かして、会社の価値を大きくする事業を実現したいですね。

スマートフォンがなかった頃の生活を想像できないように、「もうこのサービスは消えなさそうだな」って思わせる「不可逆」なサービスに関わることにおもしろみを感じていて、READYFORではそんな不可逆なサービスを実現できる可能性を感じています。これからも自らどんどん挑戦していきたいです。

── その目標に向けて、松本さんが仕事をする上で大切にされていることを教えてください。

「自分で考え、答えを探して、つくろうとすること」。すぐに誰かに答えを求めるのではなく、まずは自分ができることを考えて、依頼されたことに対しても自ら目的も見出した上で他のメンバーとコミュニケーションするようにしています。

今回のREADYFOR SDGsであれば、米良さんにはビジョンがありますし、私も「こういう事業であれば実現できそう」というイメージを持っていたものの、誰も答えを持っていないところからスタートしています。

その状態から米良さんと一緒に答えを考え続けたことで、最終的には企業様に共感していただける事業に育ち、自分の使命感にもつながった。明確に「自分ごと」であったから、駆け抜けることができました。

これからも「これをやる意味は何か」を自分なりに考えて、仮説を持った上でチームメンバーと一緒に答えを考えていきたいですね。そして新しいことや苦手なことも躊躇せずに取り組んで、どんどん学びを吸収したいと思っています。

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text by 菊池百合子  photo by 戸谷信博

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