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【緊急募集】コロナ自宅療養者に対応する在宅診療の現場がいま、支援を必要としています。

「大災害と言ってもいい。」

コロナ往診を行う医療現場が、支援を必要としています。

病院のベッド満床状態が続き、増え続けるコロナ自宅療養者に対して訪問診療を行っている 医療法人社団 悠翔会 ファストドクター 。両医療機関がクラウドファンディングでの支援募集を開始しています。

私たちの支援が直接、医療現場と自宅療養者に届きます。

なぜお金が必要なのか
①医療従事者を支える:コロナ対応でかかる臨時出費の補填に
②自宅療養者を支える:行政からの支給が滞る食糧を届ける

通常の往診と異なり、感染対策を行いながらの対応には医療物資・機器が必要となります。このまま負担が増えれば医療現場の経営が逼迫しかねません。また、クラウドファンディングでのご支援金は、往診を行う際に自宅療養者に届けられる食糧物資の費用にも充てられます。私たちの支援金が直接、最前線で闘う医療従事者、そしてコロナと闘う自宅療養者への支援となります。

ご支援の使い道 

医療法人社団 悠翔会

首都圏近郊に 17 拠点(東京都 8、埼玉県 3、神奈川県 2、千葉県 4)ならびに沖縄県に 1 拠点の全 18 拠点にて、約 6,000 名の在宅患者さんへ 24 時間対応の訪問診療を行っています。感染拡大に伴い、全ての依頼に応えることが難しくなってきたことから、より多くの依頼に迅速に対応できるよう、新型コロナ患者さんを専門的に往診するチームを作り、現在毎日2~3組の「コロナ専門往診チーム」が稼働しています。

現時点での想定通り、10月末にコロナ専門往診チームの稼働を終えることができたとしても、この在宅コロナ診療体制の確保のためには4000万円以上の運営コストがかかる試算です。
新型コロナの在宅診療に対しては、診療報酬上の特別な加算が認められています。また、東京都からは新型コロナ感染者への往診に対して追加の報酬も支払われます。しかし、これらの補助をいただきながらも費用は不足しており、在宅コロナ診療体制を支えることができません。
現状の見通しでは、1200万円ほどの運営コストの不足が見込まれており、経営の持続可能性を担保するためにも、支援を必要としています。(クラウドファンディングページより抜粋)

ファストドクター

自治体と連携し、総勢1024名の医師が24時間365日体制で夜間休日往診・オンライン診療・医療相談を行っています。2020年1月、コロナ禍より計17万人を超える発熱患者さんの往診を実施。現在も1日約70人の医師が毎日、新型コロナの自宅療養者を守るために往診に駆け回っています。

自宅での診察は近隣住民への配慮、感染対策など細心の注意を払いながら行う必要があり、医師・看護師の精神的負担が大きくなっています。また急変に対応できるよう24時間体制が求められており体力的にもギリギリの中でやり繰りをしています。
そのため、ネクストゴールとして1850万円目標とさせていただきました。
・自宅療養者の診療にあたる医療従事者の手当て1日3,200円(医師70名・看護師20名勤務/日)9月末までの60日分 1730万円
・医療機器.医療物資 120万円 (クラウドファンディングページより抜粋)

「コロナとの闘いは社会の総力戦。」〜現場レポート〜

今回の在宅診療を行う2つの医療機関の緊急のクラウドファンディングプロジェクトの実施にあたり、悠翔会の往診現場に同行したREAYFOR 室長 (医療ジャーナリスト)の市川衛より

これはもう、災害医療なんですよね

自宅療養中に呼吸状態が悪化した患者さんがいる、との連絡を受けて急行する車の中で、在宅診療医の佐々木淳さん(悠翔会理事長)はつぶやきました。

車のトランクに隙間なく積み上げられているのは「酸素濃縮器」。重い肺炎で十分な酸素が吸えなくなった患者さんの命を繋ぐために欠かせない医療機器です。

連絡のあった患者さんのアパートに到着後、佐々木さんは車から機器を下ろし、炎天下の中、重さ10キロもありそうな機器を抱えて階段をのぼりました。感染リスクを避けるため、通常なら協力が得られるはずの業者の手を借りることができないのです。

部屋の前に到着後、医療用ガウンやN95マスクなどを手早く身に着け部屋に入ります。雑然とした部屋の中のベッドに横たわり、咳こむ患者さん。診察すると、呼吸不全に近い状態だとわかりました。酸素濃縮器を設置し、操作法を伝えます。不安を訴える患者さんに丁寧に対応しますが、時間がかかるほど自分自身の感染リスクも高まります。診察の間じゅう、緊張が解けることはありません。

1件の往診を終え、汗だくになりながら車に戻ると、また往診を依頼する電話が鳴り響きます。経験を積んだ在宅診療医である佐々木さんでも、また1件、また1件と積みあがるカルテを見ながら、時に焦燥感を覚えてしまうこともあるといいます。

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(▲悠翔会の往診現場に同行したREADYFOR 室長 市川衛)

本来なら病院で治療を受けるべき、重い肺炎にかかった人が自宅で療養を続けなければならない。まさに異常事態です。どうにかしたい

佐々木さんが自らが理事長を務める悠翔会で独自の往診ルートを作ることにした背景には、その思いがあります。そのために新たな人員の確保や機器の手配、さらには物資の購入などで大きな負担を抱えることになっても、「いま救える命を繋ぐ」ことをしなければならないと、考えたそうです。

東京都は、まだ予断は許さないものの、ようやく新規の感染者数は落ち着きを見せてきました。しかし中等症・重症になる人が増えてくるのは、感染者がピークを迎え少し経った、まさにいまからです。

今、医療は総力戦と言われてますけども、実はこのコロナとの戦いは社会の総力戦だと思います。

佐々木さんはそういいます。

10年前、東日本大震災が起きたとき。被災地の人だけに復興の責務を負わせるのではなく、日本中の人が助け合い、それぞれにできることをしようとする思いが高まりました。新型コロナ・デルタ株のまん延が続くいまも、いわば災害に近い状態です。だとしたら、医療者にすべてをゆだねるのではなく、それぞれに小さなことであってもできることで応援することが、この事態を少しでも前に向かせるために必要なのではないか。

厳しい診療の最前線に同行し、そのことを強く感じました。

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医療現場だけでなく、社会全体でコロナと闘うために。
あなたのご支援をお待ちしています。


クラウドファンディング、支援の現場から。
「いま、起きている社会課題に対して、私たちができる支援は何なのか、なぜ支援が必要なのか、支援すると何が変わるのかーー」さまざまなクラウドファンディングプロジェクトの伴走を通じて、社会課題と資金の活用に対して向き合ってきたREADYFOR /キュレーターより、現場レポートをお届けします。