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クラウドファンディングで継続的に「こども支援」を。 #こどものいのちはこどものもの メンバー・米良はるかが語る #こどもギフト

犬山紙子さん、眞鍋かをりさん、福田萌さん、ファンタジスタさくらださん、坂本美雨さん、草野絵美さんからなる #こどものいのちはこどものもの とともに立ち上げた、社会的養護啓発プログラム「#こどもギフト」。

2018年11月20日にスタートした第一弾、2019年6月1日より始動した第二弾、合わせて9つのプロジェクトが実施され、計23,543,500円の支援が集まりました。

クラウドファンディング「Readyfor」を通じて集めた支援が、こどもたちにどんなギフトをもたらしたのでしょうか。私たちがいま、こどもたちのためにできることは?

6月30日、#こどものいのちはこどものもの メンバー、第一弾でプロジェクトを実施した自立支援ホーム「みんなのいえ」代表小倉淳さんをゲストにお招きし、いまできる「こども支援」について考えました。

お金の困難に直面する自立援助ホームのこどもたち

千葉県市原市にある自立援助ホーム「みんなのいえ」。自立援助ホームとは、虐待など何らかの理由により親と暮らせない15歳から20歳のこどもたちの暮らしの場となる施設のこと。その名の通り、経済的・社会的な自立へ向けたサポートをする場でもあります。

2016年11月にスタートした「みんなのいえ」には男子6名が入居。児童養護施設などで、先生や指導員の下、ルールや規則がある生活を送っていたこどもたちは、決まりのない生活にはじめは戸惑いますが、話し合いを重ねながら、生活を営む力を身につけています。


児童養護施設と自立援助ホームには、上の図のような違いがありますが、一番大きな差はお金の負担が増えること。自立援助ホームで暮らす15歳〜20歳のこどもたちは、自らが世帯主となり、住民税や保険料を支払い、入居費や光熱費、医療費等も自身で負担をしなければなりません。

中学卒業後、生活費を賄うために働きに出ている子や、アルバイトをしながら独学で勉強をして高校入学を目指している子もいます。社会的養護下から外れる20歳を目前に、親と暮らせないこどもたちにのしかかる負担は計り知れません。

「思いっきり遊びたい」こどもたちの願いを叶えたクラウドファンディング

「みんなのいえ」代表小倉さんは、クラウドファンディングへ挑戦した思いを語ります。

「こどもたちに、もしお金があったら何をしたい?と聞いたところ、『一度でいいから思いっきり遊んでみたい』『旅行をしたい』という答えが返ってきました。人生で一度も電車に乗ったことのない子やテーマパークに行ったこともない子もいます。日々生活や仕事に追われる彼らは“娯楽”を我慢せざるを得ないのです。

そんな彼らに、思いっきり遊ぶ体験をしてもらいたいと、クラウドファンディングに挑戦しました。ハード面ではなく、彼らの心に寄り添い、明日への活力を届けたいと思ったのです」

「こども支援」という文脈で大きなお金を集めようとすると、どうしても施設の建設費などハード面にフォーカスしがちで、なかなかこどもの思いに沿ったプロジェクトの実施は難しい現状があります。そんななか、こどもたち個人の“やりたい”を叶える「みんなのいえ」のクラウドファンディングは、139人の支援者から目標金額の倍以上1,175000円を集めました。

「想像をはるかに上回る支援をいただき、一軒家のリビングで支援額を見えるようにしていたので、支援が増えるたびにこどもたちと跳ねて喜んでいましたね。応援メッセージに1件ずつメッセージを返していたら夜が明けてしまうことも(笑)。お金だけでなく、みなさんのコメントにも大変励まされました」

集まった資金で、こどもたちは、それぞれの「やってみたい!」を実現する旅に出ました。自動車関連の仕事につきたいと思っている子は、免許合宿へ。旅に憧れていた子は行くなら北の果てへ!とオホーツク海を目指す北海道旅行へ。キャンプをしてみたい、富士山を間近でみたいという願いを叶えた子や修学旅行で行くはずだった京都へ行った子も。ネクストゴールとして集めたお金で、児童養護施設入所時の交通事故での怪我の治療を行った子もいます。

「支援してくださったみなさんのおかげで、『どうせ…』と諦めてしまいがちだったこどもたちの心の中から『行ってみたい』『やってみたい』という内発的な気持ちが溢れてくるようになりました。今回やってみたいを叶えた経験が明日への活力へつながったこと、これからも彼らを励ます出会いがあることを、私自身、一人の大人として期待しています」

クラウドファンディングがつなぐこどもたちへの想いと支援

#こどもギフト でこれまでに総額2300万円を超える支援が集まったことに対して、犬山紙子さんは「嬉しい」と頬を緩ませます。

「この金額、支援者の数だけ、こどものいのちを守りたいと思っている人たちがいるということに勇気づけられました。私自身、虐待のニュースを見るたびに心が傷ついて、自分にできることをしたくてこの活動を始めたのですが、寄付をすることで温かい気持ちになって、傷ついた心が少しだけ癒されます。

支援者の方から寄せられたメッセージを見ると、団体さんへの感謝を述べている人たちが多いんですね。私と同じように、傷つき、何かをしたいけれどどうすればいいかわからなかった人たちに、クラウドファンディングというかたちで、こどもたちの支援につなげられたことが何より嬉しいです。

これからも継続していくことが大事だと思っています」

READYFOR代表の米良はるかは、今後も全力でサポートしていきたいと意気込みます。

「こども支援という一つのテーマに関して、継続的にクラウドファンディングのプロジェクトを実施していくことに大きな可能性を感じています。第三弾、第四弾と、今後も、少しでも多くのこどもに関わる団体・専門家を通じて、こどもたちにギフトを届けていきたいと思っております」

#こどもギフト は今後も続いていきます。第三弾の募集等、進捗は特設ページよりお知らせいたします。