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怠けて生きたいエンジニアがつくる快適なお家〜自動化生活のすすめ〜

私たちの生活には様々な作業があります。ひとつひとつは数秒から数十分の小さなこと。しかし毎日積み重ねていくと、1日5秒の作業は1年経つと30分、1日1時間の作業は1年後には15日分の時間に相当します。

「部屋を掃除する」
「1日3食料理をつくる」
「寝る前に電気を消す」

家に自分の生活を先読みしてもらい、これらの作業を自動化できるとしたらどうでしょう。浮いた時間を使って本を読んだり、お散歩をしたり、昼寝をしたりすることができます。生活に必要なことをすべて家に賄ってもらうのが理想です。

そこで今回は、1日を1秒でも楽に過ごしたい怠けものが、快適なお家のつくり方をご紹介します。

Text by 浦野昌平 ( @s_runoa ) /業務ハックエンジニア

将来怠けるための努力を惜しまないエンジニア

エンジニアには、有名な(?)三大美徳というものがあります。

エンジニアの三大美徳
 1. 怠惰。全体的なエネルギー消費量を抑えるための努力を惜しまない。
 2. 短気。効率の悪い作業にストレスを感じないために作業効率の良さを追求する。
 3. 傲慢。他人に誇れるような状態を作り上げる。

単語だけ読むとマイナスなものに見えますが、実際はその裏返しで、それを避けるために行動できることがエンジニアに求められる要素だと言われています。

そのうちの一つ「怠惰」、将来怠けるために努力を惜しまないこと。この特性はまさに、生活の自動化に通じるものと言えるでしょう。

ちなみに三大美徳に沿った行動をより詳しく知りたい方はこちらの記事がお勧めです。

横になりながらお仕事ができたら最高ですね。お昼寝とお仕事もシームレスに繋げられます。

自動化によって実現するシームレスで怠惰な1日

まず簡単に、私の一日のスケジュールをご紹介します。

スケジュール

自分の生活だけを見ると普通ですね。何の変哲もない普通の一日です。強いて変わってるところを挙げるなら睡眠時間が妙に長いことでしょうか。まぁひとつひとつの行動は何も変わったところはありません。

でも実は、それぞれの行動がシームレスに繋がるよう、自分が生活している裏で家がサポートしてくれています。スケジュールを見ると次の自分の行動のために家がいかに準備してくれているか分かりますね。仕事を代わりにこなしてくれないのが残念ですが、それもいつか可能になるでしょう。

このように、次の行動のために必要な準備をいかに怠けるか、そしていかにストレスなく次の行動に入るかが自動化における重要なポイントです。

ガジェット (1)

こちらが私の生活を支えてくれている家電やデバイスです。

この中から取り入れやすいものをピックアップして、具体的な内容をご紹介します。

起きる前に掃除を終えて綺麗な部屋で目覚める

毎日掃除をするのって本当に大変ですよね。腰が痛くなったり身体がホコリまみれになったり時間がかかったり。これらの問題を解決し、自分が怠けている間に掃除を済ませるにはどうしたらいいでしょう。

まずはド定番、ロボット掃除機ルンバと床拭きロボットのブラーバを紹介します。うちでは起きる前にルンバとブラーバが起動して掃除を始めます。ものさえ買ってしまえば難しいことはありません、ただのタイマーです。

ルンバとブラーバはWiFiに接続することでアプリから操作することができます。スケジュールを設定することでこの通り。指定の時間に掃除が始まります。

ルンバ_small2

ブラーバはルンバの掃除後にを起動することが推奨されているため、部屋の広さにもよりますが1.5時間後にでも設定しておくと良いでしょう。一番いいルンバを使うことでルンバの掃除が完了したら自動でブラーバを起動することも可能です。

仕事をしてる間に自動でローストビーフや揚げ物を

自粛中に仕事をしながら1日3食ご飯を作るのって大変ですよね。そんなお料理も、数多く販売されている調理家電なら簡単に自動化できます。特におすすめなのはAnovaとノンフライヤー。

AnovaはANOVA社、ノンフライヤーはフィリップス社が販売する自動調理器具です。それぞれ低温調理と揚げ物を作ることができます。どちらも使い方は簡単で、下準備をした食材を器具に入れてボタンを押すだけ。寝てる間にローストビーフや唐揚げが簡単に作れます。

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この他にもホットクックもお勧め。こちらは煮物を簡単に作ることができます。最近の自粛で特に売れているようですね。

自分の生活に合わせて電気が点灯・消灯

家に帰って自分でスイッチを押すことにストレスを感じたことはありませんか? 家が真っ暗でどこにスイッチがあるか分からない、両手の買い物袋が重くてスイッチが押せない、仕事に疲れてスイッチを押す体力が残ってない、そんな状況を経験したことはないでしょうか。

このような経験がある方はドアセンサーや人感センサーを使った自動化が良いでしょう。ソフトバンクの子会社でもあるプラススタイルの提供する製品は、お手軽に家電を自動化できるので初心者にお勧めです。

例えばドアにセンサーを取りつけてアプリを使って設定することで、ドアを開けるたびに家電を操作できます。またアプリからは家から離れたときに家電を操作する設定も可能です。

これを組み合わせると出かけたときに電気とエアコンを消して、帰ってきたら電気とエアコンを付ける、という設定ができます。もし家の電気がリモコンで操作できないなら、操作できるシーリングライトと交換しましょう。

ドアセンサー

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また洗面所やキッチンの電球も人感センサー付きのものに置き換えることでスイッチを押すことなく電気をつけたり消したりすることができます。ただしメインのシーリングライトでも使ってしまうと夜中にふと目が覚めたときにも全灯してしまうので避けた方が良いでしょう。

これでスイッチを操作したりGoogle Homeに話しかけたりすることなく、自分の生活に合わせて電気が自動で点灯/消灯してくれるようになりました。どのスイッチがどの電気に対応してるか覚える必要がないのも嬉しいところです。

寝るのに合わせて家電を操作する

最後に、一番お気に入りの自動化を紹介します。ここでは中級編として、いくつかのデバイスをある便利なウェブサービスで連携させます。

Withings Sleepはマットレスの下に敷いて使う睡眠センサーで、ベッドに入ったとき、起きた時をトリガーにすることができます。

Nature Remoはスマートリモコンです。これを使うとシーリングライトやエアコンなどの家電を操作することができます。

IFTTTは「OOをしたらXXをする」を自動化するウェブサービスです。

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これらを組合わえることで睡眠センサーでベッドに入ったのを検知し、Nature Remoで電気を消すという動きを自動化することができます。他にも本当に多くの自動化ができるため、興味がでたら活用してみてください。

おわりに

いかがでしたか?ひとつひとつは小さなことでも、積み重ねることで1日に必要な作業を大きく短縮できました。この生み出した時間で怠けるもよし、勉強するもよしです。もしかしたら皆さんの身の回りにも、自動化して短縮できる時間があるかもしれません。

うまく工夫して良い怠惰な生活をすごしてみてください。

浦野 昌平
READYFOR エンジニア。SNSや金融系スタートアップを経て、2019年から現職。SaaSの導入を含めた業務改善を担当している。@s_runoa
illustration by 富澤由佳

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