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エストニアへ渡航!クラウドファンディング最年少実行者、10歳の少女に起こった奇跡 #私の夢を支えてくれる人

井上美奈ちゃん、10歳――。 箏やダンス、作文が大好きな小学5年生の美奈ちゃんは、2019年5月に「エストニアのお友達と日本のお友達のかけはしになりたい!」というプロジェクトをReadyforにて公開。応援と支援の輪はインターネットを通じてどんどん広がり、ついにそのニュースは平井IT推進大臣にまで届くほどに。見事に目標額を達成し、6月に念願のエストニア訪問を叶えました。美奈ちゃんがエストニアに興味を持ったきっかけとは?お話を伺いました。

エストニアの渡航費40万円を集めるクラウドファンディングに挑戦!

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2019年5月24日にReadyforでエストニアへの渡航費の支援を募った美奈ちゃん。そもそも、どうしてエストニアに? その理由は、世界最先端のIT教育と、起業を後押しする環境にありました。

バルト三国の最北端に位置するエストニアは、人口約130万人の小国ながら世界有数のIT先進国として知られています。電子政府「e-Estonia」によって行政サービス、教育、医療などの手続きがほぼ全てインターネット上で完結できるデジタル国家を推進。世界で初めて国政選挙にインターネット投票を導入した国でもあります。

IT教育も盛んで、そのエストニアで導入されている教育方法が「STREAM(ストリーム)教育」。

STEM教育(S:Science(科学)、T:Technology(技術)、E:Engineering(工学)、M:Mathematics(数学)の分野に注力する教育)にアートとロボット工学を加えたカリキュラムで、子供の頃からITやロボットに触れ、自分で考える力を養う、次世代の教育として注目を集めています。

「小学校1年生から近所のプログラミング教室に通い始めたんです。Startup Weekend※1やRobotex Japan※2のイベントに参加するようになって、いろいろなことを知る機会が増えました。エストニアに興味を持つようになったのは、そこでSTREAM(ストリーム)教育の話を聞いたからです。10代の起業家も多いそうです」

※1…全世界で7,000回以上開かれ、41万人以上が参加しているスタートアップ実践イベント。
※2…2001年にエストニアで始まった、世界最大のロボット教育のネットワーク

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「エストニアでは、小学1年生から学校でプログラミングを学べて、日本の教育と全然違います。日本では、学校で習ったことをすぐに役立てることは少ない気がするけど、エストニアは学んでから使えるところまで工夫してみる時間があります。10代の起業家が多いのも、教育が違うからなのかな、と思いました」

美奈ちゃんが語るように、エストニアのIT技術の強さはスタートアップを輩出する原動力となり、近年”ヨーロッパのシリコンバレー”とも呼ばれるほど急成長しています。

「エストニアに行ってみたいな、と思っていた時に、Robotex Japanの方たちと84歳の現役プログラマーの若宮正子さんがエストニアでワークショップを開くと聞いて、お手伝いに行ってどんな国なのかこの目で見てみたいと思いました」

思いを言葉にして伝え、キュレーターと駆け抜ける

はじめは、エストニアへの渡航費をYouTube広告で集めようと考えていたという美奈ちゃん。しかしイベントで知り合った人たちからアドバイスをもらう中で、クラウドファンディングの話が出て、チャレンジを決意します。

何もかもが初めての挑戦。慣れない苦労もありました。

「クラウドファンディングのページに載せる、どうしてエストニアに行きたいかという文章を書くのが大変でした。ひらめいた感じでエストニアに行ってみたほうがいいと思ったけど、説明するのが難しかったです、物語を書くのは得意だったけど、たくさん書き直しました」

美奈ちゃんの思いの強さは、担当キュレーターの米本も感心するほど。

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担当キュレーターの米本と

「大人の実行者さんでも、なかなか自分の想いを言葉にするのは難しい。直前までなかなか表現できない方もいます。それくらい大変なこと。美奈ちゃんはちゃんと言葉にしていてすごいなと思いました」

エストニアへの渡航日がわずか約3週間後に迫っていたため「間に合わないかも」と不安に思ったこともあったそう。しかし、スタートアップのイベントでプレゼンするなど、自ら積極的に協力を呼びかけました。

また、Startup Weekendやクラウドファンディングを通じて知り合った方々もSNSで情報拡散してくれ、徐々に応援・支援が広がっていきました。そして最終日を迎える前に、目標金額の40万円を達成しました!

大臣との面会が実現!そして、目標達成!夢の一歩を踏み出す

美奈ちゃんは、クラウドファンディングの最終日、思いがけない人との面会を果たしました。

10歳の少女がクラウドファンディングでエストニアの渡航費を集めたニュースはやがて、平井卓也IT政策担当大臣のもとに届くまでに。美奈ちゃんの強い思いに共感した平井大臣は、「ぜひ美奈ちゃんに会いたい」とオファー。大臣室での面会が実現しました。

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左から、READYFOR CEO米良、平井大臣、美奈ちゃん、美奈ちゃんのお母さん、プログラマー若宮さん、Robotex Japan 斎藤さん、駐日エストニア大使ヴァイノ・レイナルト氏

当日は美奈ちゃんと同じくエストニアのワークショップに参加する、「世界最高齢のプログラマー」若宮正子さんも同席し、夢の対談となりました。

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その日、目標金額を上回る48万円を集めてクラウドファンディングは終了。美奈ちゃんはその後、初めてのエストニア訪問を叶えたのです。

同世代の子とワークショップに参加。初めてのエストニアで得た出会いと経験

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6月16日〜21日、美奈ちゃんはエストニアの首都・タリンを訪問しました。滞在中、エストニアの最先端教育を肌で感じたいとさまざまな場所を訪れました。

「ワークショップのお手伝いをして参加をしたり、エストニアで一番古い小学校を見学させてもらったりしました。新しい校舎も見せてもらっていたら、サマーキャンプのお友だちたちがいて一緒にドロケイをして遊びました。エストニアのお友だちはたくさん質問をしてくれて、私に興味を持ってもらえたみたいでうれしかったです」

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現地でのワークショップの様子

さらに現地では、エストニアのViljar Lubi経済開発副大臣とKert Kingo外国貿易IT大臣にも面会しました。

「クラウドファンディングで応援してくれた人が機会をつくってくれました。そのほかにも、エストニアのお友達ができて、日本に帰ってからもメッセージをやりとりしています。まだ英語が得意じゃないのでGoogle翻訳を使うことが多いです」

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美奈ちゃんはエストニアの滞在報告をスライドにまとめて見せてくれました。現地で体験したこと、驚いたこと、出会った人などが事細かに記載されています。

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はじめは文字で文章を書いたり、背景をエストニアの国旗のようにしてみたりすることしかできなかったけれど、今は簡単な資料も作れるほどに上達。クラウドファンディングの経験は、確実に美奈ちゃん自身の成長にもつながっています。

「クラウドファンディングからたくさんの人に助けていただいて、平井大臣が駐在エストニア大使を紹介してくださって、クラウドファンディングで応援してくれた人が私の会いたい人にたくさん会わせてくれました。エストニアの人はとても親切でした。もともとジャガイモが一番好きな食べ物だったんですが、エストニアの主食のジャガイモがとてもおいしくて、私に合っているなと思いました。今回は短い期間だったから、もう少し長い時間をエストニアで過ごしてみたいです」

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後半へ続く)

text by 星久美子
photo by 戸谷信博


※Readyforでは様々なプロジェクトが実行されています!

#プロジェクトへの想い