見出し画像

CxO対談!「お金の流れを変える」5人の覚悟と挑戦

2019年1月1日付で、町野明徳がREADYFORの執行役員CTOに就任しました!

よって今年から、READYFORの経営チームは、代表取締役CEOの米良はるか、代表取締役COOの樋浦直樹、取締役CFOの元田宇亮、執行役員CLOの草原敦夫と、執行役員CTOの町野明徳の5人体制に。メンバーも100人を超えました。

「本当に必要なところにお金を流す仕組みをつくるというミッションを実現するためには、とにかく“強い経営チーム”が必要。私ひとりじゃ太刀打ちできないことがたくさんあるから。形が違うパズルのピースのように、思考と才能が違う多様なメンバーと一緒に、社会を変革する大きな絵を描いていきたい」

画像1

米良はるか Haruka Mera 代表取締役CEO
1987年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。2011年に日本初・国内最大のクラウドファンディングサービス「Readyfor」の立ち上げを行い、2014年より株式会社化、代表取締役 CEOに就任。World Economic Forumグローバルシェイパーズ2011に選出、日本人史上最年少でダボス会議に参加。現在は首相官邸「人生100年時代構想会議」の議員や内閣官房「歴史的資源を活用した観光まちづくり推進室」専門家を務める。

2011年にクラウドファンディングReadyforをスタートさせ、2014年に法人化したREADYFOR。以来、創業者である米良は、ずっと“強い経営チーム”をつくるパズルのピース探しを求めてきました。そして今、ようやくそのピースが集まり、米良がずっと思い描いていた強い経営チームが形になりつつあります。

なぜ米良は彼らを、彼らはREADYFORを、選んだのか。そして、今どんな力を持って、どんな役割を担っているのか。どんな未来を描き、実現するためにやっていきたいこととはーー。経営陣5人に話を聞きました。

CEO米良と正反対の思考で「勝たせるNo.2」COO樋浦

画像2

樋浦直樹 Naoki Hiura 代表取締役COO
東京大学教育学部卒業。2011年よりボストン・コンサルティング・グループにて小売・消費財業界を中心とした大企業のコンサルティング業務に従事し多岐にわたるプロジェクトを経験。「誰もがやりたいことを実現できる世の中に」というReadyforの思想に賛同し、2015年1月READYFOR株式会社COOに就任。2017年7月より現職。

米良 私から経営メンバーとの出会いも含めて、紹介していきます。まず、COOの樋浦。日本初のクラウドファンディングサービスとしてReadyforを3年やって、法人化したタイミングで、経営者として自分の足りない力がよくわかったので、同じ視座でありながら自分とは違う力を持っている人を探し始めました。「会社の成功はNo.2 にかかっている」と断言できるほど、大事な存在だと思っているので、信頼できる人たちに相談をして、たくさんの人に会いました。

そんななか、樋浦と出会って4時間ほど話をして「この人しかいない!」と思ったんです。賢くて自分とは全く違う思考回路で、しかも東大のラクロス部で副将、まさにNo.2として活躍していた。印象的だったのは、「No.1になれるもの」としてラクロスを選び、「勝つことだけを考えていた」と言っていたこと。

樋浦 大学時代のラクロス部の主将はカリスマ性を持ちビジョナリーで人を惹き付ける力のある人間で、僕は副将として彼が掲げたビジョンをどう実現するかを考えて動く役割を担っていました。その経験から、情熱を持って社会を前に進めようとしている人たちのサポートをしたいと思い、BCGに就職したんです。4年経って、大企業をコンサルすることが多かったので、個人や中小企業をサポートしたい、いつかは経営者の経験もしたいと思っていたタイミングで米良と会いました。

Readyforというサービス自体が個人や中小企業を応援していること、経営陣として参画できること、何より米良自身が情熱とビジョンを持つけれど偏っている、私がサポートしたいと思っていた人間だったことが決め手になりました。

理念に正直に、清く、富む。より早く実現に導くCFO元田

画像3

元田宇亮 Uryo Motoda 取締役CFO
在学中コンサルティング会社にて社員研修構築や採用コンサルティング、WEBマーケティング事業などを経験。その後三菱UFJモルガン・スタンレー証券投資銀行本部に入社し、多数の業界における株式引受及び事業・資本戦略提案業務に従事。2015年9月よりREADYFORに参画し、コーポレート部門全体の統轄と一部事業開発を担当。

米良 次に、CFOの元田。樋浦が入ってすぐ、これから事業を成長させていくために、Readyforはお金に関するサービスだから、財務も含め、専門的に担ってくれる人が必要だという話になり、CFOを探し始めました。でも、なかなかいい人に出会えなくて。そんななか、元田を紹介してもらって、ファイナンスの知識、市場を見る力がありながら、社会課題を解決していくことにも興味がある。話してすぐに「この人だ!」と思って、ようやく見つけたイケメンCFOです。

元田 Readyforは社会課題を扱うプロジェクトが多く、当時の米良は”社会起業家”と呼ばれていて、どんな思考の持ち主なのかと思いながら実際に会って話をしたら、ビジネスの成長を通じた社会変革を本気で考えているバリバリの“事業家”でした。「世の中に価値を生み出して、正当な対価を得て、より早くより大きなインパクトを出し、サステナブルな社会にしていきたい」という米良の思いは、僕がやりたいことにも一致しました。

この国には「理念に生きるためには、貧しくあらねばならない」とか、「豊かになるためには、汚いことをするしかない、他人に誇れない仕事をするしかない」といった誤まった考え方が一定程度定着していると思っています。「誰もが自分の理念に正直に、清く、そして豊かになることを目指せる世界」を実現したい。難しいけれど、そこにチャレンジしていくことは、自分の人生の多くの時間を使うのに値すると思ったんです。

法の観点から安心・安全を守る。明るい癒やし系 CLO草原

画像4

草原敦夫 Atsuo Kusahara  執行役員CLO
東京大学法学部・東京大学法科大学院卒業。司法試験合格後、司法修習を経て2013年弁護士登録(第二東京弁護士会)。2014年より森・濱田松本法律事務所でコーポレート・ガバナンス、ベンチャーファイナンス、会社訴訟・非訟、M&Aその他企業法務一般に従事。2018年READYFOR株式会社に参画。法務・コンプライアンス、新規事業の企画・検討等を担当。

米良 次に、昨年7月に参画してくれたCLOの草原。既存のお金の流れを変えるためにチャレンジをしていくうえで、とにかく安全にやりたい。法の解釈を間違えてせっかくできたサービスが台無しになってしまうこともあれば、あまりに気にしすぎてスピード感を持って早く進めなくなってしまうこともある。ルールを守りながら、むしろ自分たちでルールをつくっていけるように、スタートアップ支援の経験のある評判のいい弁護士であった草原に「どうしてもうちに来てほしい」とお願いしました。

草原 テクノロジーが変化し、既存の法令が想定していない新しいビジネスがどんどん生まれていくなかで、法令が足枷となって、金融をはじめ規制業種のイノベーションが遅れています。弁護士事務所に在籍しながらスタートアップをサポートする経験もしましたが、外部の立場からできることはどうしても限られる。スタートアップのなかに入って、弁護士として培ってきた法律の専門知識を活かし、会社のビジョンや状況を理解した上で最もよい法務戦略を立案・実行する「戦略法務」を担っていきたいと思ったんですね。

READYFORは「お金の流れをアップデート」しようとしていて、法令上のルールにも留意する必要があるし、サービスの安心・安全が求められます。また、クラウドファンディングはCtoCの事業で法的にも未解明な部分が大きい。そこにチャレンジできることに魅力を感じました。何より米良をはじめ経営者が大きなビジョンを掲げていて、しかも法務の必要性を強く理解している。彼らと一緒にやれば面白い展開が待っている!とわくわくしたので、参画を決意しました。

テクノロジーで資金調達の民主化を。就任ほやほや CTO町野

画像5

町野 明徳 Akinori Machino 執行役員CTO
東京大学理学部物理学科卒。同大学院在学中に電子書籍分野での起業をして以来、複数のスタートアップの事業立ち上げに携わる。2012年11月、スマートニュース社の初期メンバーとして参画。急拡大する組織の中で、技術を軸に幅広い業務を担当。その後、自動運転やブロックチェーン等、新技術を扱うプロジェクトを経て、2019年1月よりREADYFOR社にCTOとして参画。1984年浜松生まれ。

米良 そして、今年1月からジョインしてくれたCTOの町野。Readyforはインターネットサービスだけれど、これまでは、クラウドファンディング自体が黎明期で、認知度を上げるためにPRやマーケティングに注力せざるを得なかった。サービス開始から7年経った今ようやく、クラウドファンディングという言葉自体も理解されるようになり、資金調達の手段として市民権を得ることができたと思っています。

クラウドファンディングに限らず、テクノロジーを使った資金調達がますます価値を持つ時代に、このタイミングで、テクノロジーの知識を持った人が経営陣に必要だと考えました。町野は起業の経験もあり、エンジニアとしてサービスをつくっていて、個人で「テクノロジーによる資金調達の民主化」に取り組んでいた。やりたいことがシンクロしすぎて興奮して「一人でやるより、一緒にやりましょう」と口説きました。

町野 たしかにシンクロしましたね。もともと僕は大学院を中退して、プロダクトを自分でつくって起業して、資金調達もしました。以来スタートアップ業界に10年近くいて、テクノロジーをベースにゼロからイチを生み出し挑戦していくことが好きなんです。世の中にないものを生み出し成功するためには、想いだけでも、技術だけでも足りなくて、お金も必要。エンジェル投資家がいて、VCがいて、IPOがあるというスタートアップを巡るエコシステムに興味があり、関わっていきたいと思っていたんです。READYFORならお金の流れを変えていくことができると思い、ここでチャレンジすることを決めました。

未来を見据えて社会を変える“強い組織”をつくるために

画像6

米良 資金調達の前、草原と町野がジョインする3年間くらいは、樋浦と元田と3人で経営の全体を見ていたけど、今はより役割分担がしっかりできていると感じています。それぞれの役割は……

樋浦 会社の大きな方向性を示し、そこに伴う事業開発、PR、採用は米良が、既存事業と組織面を僕が担っています。

米良 共同経営者として、樋浦とは、いい意味でたくさんぶつかり合ってきました。樋浦は本当に頭が良くて、視座が高く、「自分たちの会社がどうなれば社会が変革できるか」という視点で経営会議ができるので面白い。私が感覚的に会社が向かう大きな方向性を示した時に、樋浦は論理的にそこに行くまでの道のりを組み立ててくれます。

元田 僕は、コーポレートを所管していて、経理、財務、労務、アライアンス等を担当しています。

米良 元田はアウトプットがとにかく早くて、私が示した大きな方向性に対して、いくつかの行動パターンを示しベースを築いてくれる。直近で言えば、資金調達は、私が100人いても実現できなかったと思う。元田がファイナンスの知識を持って、道筋を描いてくれたから、スピード感を持って、一番いい形で実現できました。

画像7

元田 これからやっていきたいこととしては、組織だけでなく、事業においても、ファイナンスの知識を活かしながら、新たなことに挑戦していきたい。僕は好奇心が強く、手を動かし、ゼロから経験しながら学ぶプロセスにある状態がエネルギー高くいられる人間です。金融に関する知見は広げつつも、自分が一つのプロフェッショナリティーを高めていくというよりは、触媒として組織を活性化させ、一緒に働く専門家たちがより活躍できる役割を担っていきたいですね。

樋浦 僕はとにかく、READYFORが必要なところへお金を流すという役割に近づくために、「いい会社」にしたい。僕が考える「いい会社」とは、信頼関係を基盤にし、一人ひとりがエネルギー高く誇りを持って働き続けることができる組織であること。そのために今、ストレングスファインダーを通じてお互いの強みや特性を知るほか、社内全体でコミュニケーション研修をしています。これからも様々な手を打って、自分と相手を理解して、認め合って、活かし合える組織をつくっていきたいです。

画像8

あと、経営チームのNo.2としては「米良はるか」の力を最大限引き出していきたい。彼女はREADYFORの最大の武器であり、どう使うかによって、いかようにも力を発揮してくれると思うから。彼女に先頭に立ってもらい、メンバーがそれに続いて力を発揮できるようにして、指揮を取っていきたいですね。

米良 ぜひ、お願いします(笑)!  以前は創業者として、どうしてもReadyforという一事業に執着してしまった時期があったけれど、今はより大きな世界へ向かって、信頼関係を持って、それぞれの立ち位置からパスの投合ができている。彼らがいてくれるおかげで、私は会社の未来を見据えて、次に仕掛けていくことにピュアに向かっていくことができています。

リーガルとテクノロジーの両翼で、安全に高く飛ぶ

米良 そして、これから「本当に必要なところにお金を流す」ために欠かせない存在が、草原と町野です。

草原 サービスの安心・安全を守りながら、アグレッシブにお金の流れをアップデートしていくのが僕のミッションです。Readyforに関しても、サービス利用者が不測の事態を被らないように、各プロジェクトについて法的な観点もいれて必要な審査・対応を行っております。また、お金の流れに関する法的ルールは少なくないので、クラウドファンディングと各種法規制の関係を整理することも大切な仕事です。

米良 スタートアップにおいて、サービス、ファイナンスなどあらゆる場面で、法律の知識を持った草原のような存在が社内にいることはとても心強い。せっかくアクセルを踏んでいるのに、法律のルールが変わっただけで、届かなくなってしまうこともある。まだまだ未開拓のテクロジーイノベーションの分野は、法律を決めている官をはじめ、社会とどうコミュニケーションを取っていくかが大事になってくると思います。

草原は弁護士として非常に優秀であるだけでなく、そのキャラクターが最高! 明るくてほがらかで、コミュニケーション力が高く、チームをいい雰囲気にしてくれる。社内では「プーさん」と呼ばれていて(笑)、私にとっても癒やしの存在です。自分のことを、コンプライアンス(C)・リーガル(L)・おじさん(O)=CLOと言っていましたし(笑)。

画像9

草原 あはは。前向きなことをしている会社なので、前向きな明るい雰囲気で進めていきたいなあと思っています。

米良 町野はテクノロジーと経営、両者の知見を持っています。これからの時代、お金の流れを変えていけるのは、テクノロジーの力があるから。私たちがお金の流れを変えていくことに真摯に向き合っていくためには、どんなテクノロジーがあってどう活用できるのかが議論のベースになってきます。テクノロジーを軸に、技術の知識だけでなく、社会がこれからどう動いていくかも含めて話ができる町野は、これから意思決定をしていくうえで、いてくれないと困る人なんです。

町野 テクノロジーには社会をドラスティックに変革する力があります。例えば2017年には、ブロックチェーン技術を用いた資金調達によって、クラウドファンディングの歴代調達額が一気に塗り替えられることになりました。グローバルなファンディングの可能性が開かれた一方で、詐欺事件も横行することになり、適切な規制なしに持続的な仕組みにはなり得ないことも示されました。リーガルとテクノロジーの力を組み合わせることによってのみ、お金の流れを本当に変えていけるのだと思っています。

米良 これから本気で、社会のお金の流れを変えていきたいと思っているので、ぜひ一緒に挑戦していきましょう。

町野 2008年に「iPhone 3G」が日本初上陸して10年が経ち、スマートフォン市場はいよいよピークに達したと言われています。これまでは、既存のサービスをスマホに移行することで大きな成長を実現できることが多かったのですが、時代は次のフェーズに入っています。テクノロジーの力だけでは気軽に変革できない領域に対して、いかに総合力で勝負していくか。面白い時代の変革期にチャレンジできることがとても楽しみです。

画像10

草原 テクノロジーとリーガルの両翼を持って、READYFORはこれから、社会のお金の流れを変えていく。そのために、私は戦略法務の観点からしっかり貢献し、お金の流れをアップデートしていきたい。個人的には、リーガルマインドの発揮のあり方として、弁護士がスタートアップでチャレンジできるという一つの方向性も示していきたいですね。READYFORは、いい意味で1年後どうなっているかわからないからわくわくできるし、チームでどんどん前に進んでいけるので、とても楽しいです。

米良 私が切望していた最高の”強い経営チーム”で2019年をスタートすることができました。READYFORの今年の目標の漢字は「飛」。メンバーとともに、世の中に必要なお金の流れをつくるべく、高く高く、飛んでいきたい!

画像11


READYFORでは一緒に働く仲間を募集しています!

text by 徳 瑠里香 photo by 戸谷信博

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!